身体機能を日常生活へ定着させる

日常生活へ定着させる

セッションの中で身体が変わることだけが、JIONのゴールではありません。身体機能や動作の変化を、立つ・歩く・仕事をする・家事をする・趣味を楽しむなど、実際の生活の中で使える状態へつなげていきます。

JIONが考える「定着」

正しい姿勢や動きを常に意識し続けることではなく、日常のさまざまな状況の中で、必要な身体の使い方を選び、調整できる状態を目指すことです。

セッションで変わることと、生活で使えることは同じではありません

施術や動作改善によって、身体が軽くなった、立ちやすくなった、歩きやすくなったと感じることがあります。

こうした変化は大切ですが、その場で変化したことと、仕事や家事、歩行などの日常生活で同じように身体を使えることは、必ずしも同じではありません。

日常生活では、時間、疲労、仕事環境、靴、床、荷物、周囲への注意など、セッション中とは異なる条件が加わります。

そのためJIONでは、セッションで得られた変化が、実際の生活の中でも使えるかを重要な確認項目としています。

日常生活は、身体機能が使われる場所です

JIONでは、身体機能と日常生活を同じものとして扱いません。

呼吸・荷重制御・動作などの身体機能が、実際に使われる場所が日常生活です。

立つ、歩く、階段を使う、椅子から立ち上がる、仕事をする、家事をする、物を運ぶ。

こうした生活の中で、身体を支え、体重を受け止め、重心を移し、必要な力を使うことになります。

つまり日常生活は、身体機能を使う場所であると同時に、その機能が本当に使えるようになったかを確認する場所でもあります。

日常生活から得られた結果を、次の評価へ戻します

セッションの中で良い変化があっても、実際に生活してみると、別の課題が見えてくることがあります。

「院内では歩きやすかったが、通勤では途中から疲れた」「階段は楽になったが、長時間立つとまだ腰が気になる」といった日常での反応は、次のコンディショニングを考えるための大切な情報です。

反対に、「以前より長く歩けた」「仕事の後でも身体が楽だった」「階段への不安が減った」などの変化も、身体機能や動作が生活へつながっているかを考える手がかりになります。

セッションと日常生活を往復する

評価 → 仮説 → 働きかけ → 結果の確認・再評価 → 日常生活で使う → その結果を次の評価へ

セッションだけで完結させず、生活の中で起きたことを次の判断につなげます。

「意識してできる」から、「必要なときに使える」へ

身体の使い方を変える初期には、ある程度意識することが必要な場合があります。

例えば、足裏を感じる、左右へ体重を移す、呼吸を止めない、身体の力みに気づくといったことです。

しかし、日常生活のすべての場面で身体を意識し続けることは現実的ではありません。

仕事をしているときは仕事へ、会話をしているときは相手へ、歩いているときは周囲の環境へ注意を向ける必要があります。

JIONでは、最初は必要な要素へ意識を向けながら、少しずつ意識し続けなくても、必要な場面で身体を使える状態へつなげていきます。

1.気づく

呼吸、足裏、身体の力み、体重の偏りなど、現在の身体の状態へ気づきます。

2.意識して使う

小さな動作の中で、体重移動や身体の支え方など、必要な要素を意識して使います。

3.生活の一部で使う

立ち上がり、歩行、階段、仕事など、実際の生活の中の限られた場面で試します。

4.意識する量を減らす

身体が新しい使い方を経験できるようになったら、常に意識するのではなく、必要なときだけ確認します。

5.状況に合わせて調整する

環境や身体の状態が変化しても、その場に応じて身体の使い方を調整できる状態を目指します。

JIONが目指す状態

身体のことを常に考えながら生活するのではなく、必要なときに身体を調整しながら、本来やりたいことへ意識を向けられる状態を目指します。

一つの姿勢を守り続けることが定着ではありません

「良い姿勢を定着させる」と聞くと、一つの姿勢を崩さずに維持することをイメージするかもしれません。

しかし、仕事、歩行、家事、休憩などでは、それぞれ必要な姿勢が異なります。

また、疲労や体調によって、その日に無理なく使える身体の状態も変化します。

JIONでは、一つの姿勢を維持することよりも、必要に応じて姿勢を変え、重心を移し、力を使ったり抜いたりできることを大切にしています。

生活環境によって、必要な身体の使い方は変わります

身体機能が同じでも、生活環境が変われば必要な身体の使い方も変わります。

デスクワーク、立ち仕事、通勤、家事、育児、運動など、それぞれ身体へ加わる条件が異なります。

椅子や机の高さ、靴、床、階段、持つ荷物なども身体の使い方に関係します。

さらに、睡眠、疲労、回復状態、活動量などによっても、その日にできることは変化します。

JIONでは、こうした環境や生活背景を、身体機能が実際に使われるための前提条件として確認します。

日常生活へつなげる具体的な場面

その方のお悩みや目的に合わせて、身体機能や動作の変化を実際の生活へつなげていきます。

立ち仕事

同じ場所へ負担を集中させ続けず、必要に応じて左右・前後へ体重を移したり、立ち方を変えたりできる状態を目指します。

デスクワーク

一つの姿勢を保ち続けるのではなく、姿勢を変えたり、一度立ったり、身体の力を抜いたりできる状態を目指します。

歩行・通勤

足裏で床を感じ、左右の脚で体重を受け止めながら、次の一歩へつなげられるかを確認します。

階段

片脚で身体を支え、体重を移しながら、上る・下りる動作を生活の中で行える状態を目指します。

家事・育児

かがむ、持つ、運ぶ、立ち上がるなど、繰り返す動作の中で身体の一部へ負担が集中していないかを確認します。

趣味・スポーツ

日常で使えるようになった身体機能を、その方の目的に応じて、より大きな動きや速い動きへつなげていきます。

セルフコンディショニングは、生活へつなぐ橋渡しです

セルフコンディショニングは、セッションで行ったことをすべて自宅で再現するためのものではありません。

その日の身体の状態へ気づき、必要な身体機能をもう一度使ったり、生活の中で調整したりするための方法として考えます。

JIONでは、その方の身体や生活に合わせて、できるだけ取り入れやすい内容をご提案します。

  • 呼吸を確認する
  • 足裏で床を感じる
  • 左右・前後へ小さく体重を移す
  • 立ち上がりやしゃがむ動作を確認する
  • 身体の緊張や疲労に合わせて負荷を調整する

セルフコンディショニングの目的

身体を完璧に管理することではなく、自分の身体の変化へ気づき、必要なときに自分でも調整する選択肢を持つことです。

同じ内容を続けることが目的ではありません

身体の状態や生活環境は変化します。

仕事が忙しくなる、睡眠時間が減る、旅行で歩く量が増える、運動を再開するなど、生活が変われば身体へ加わる負担や必要な機能も変わります。

以前必要だったセルフコンディショニングが、身体の変化によって不要になることもあります。

反対に、新しい生活や活動が始まることで、別の身体機能を確認した方がよい場合もあります。

JIONでは、一つのメニューを続けること自体を目的にせず、現在の身体と生活に必要な内容へ更新していくことを大切にしています。

不調を繰り返しにくい身体とは

JIONが目指す「不調を繰り返しにくい身体」は、二度と痛みや不調が起きない身体を意味するものではありません。

生活をしていれば、仕事が忙しいとき、活動量が急に増えたとき、睡眠不足や疲労が続いたときなどに、身体の状態が変化することがあります。

大切なのは、その変化へ気づき、必要に応じて身体の使い方や活動量を調整し、状態に合わせて対応できることです。

  • 身体の変化へ気づける
  • 無理が続いている状態を早めに見直せる
  • 自分でできる調整方法を持っている
  • 必要に応じて活動量や身体の使い方を変えられる
  • 必要なときに専門家へ相談できる

不調を完全に避けることではなく、身体の変化に対応できる選択肢を増やしていくことも、JIONが大切にしている考え方です。

4つの段階は、そこで終わるものではありません

JIONのコンディショニングは、身体を整え、身体機能を最適化し、動作へつなげ、日常生活へ定着させるという4つの段階で考えます。

ただし、最後まで進んだら終わりという一方向の流れではありません。

日常生活で起きたことを次の評価へ戻し、必要に応じて身体を整える段階や身体機能の確認へ戻ります。

1.身体を整える

身体機能が働きやすい状態をつくります。

2.身体機能を最適化する

呼吸・荷重制御・動作を中心に、現在必要な身体機能へ働きかけます。

3.身体機能を動作へつなげる

変化した身体機能を、立つ・歩く・しゃがむなどの実際の動作で使います。

4.日常生活へ定着させる

仕事、家事、歩行、趣味などの実際の生活へつなげ、その結果を次の評価へ戻します。

このような方へ

  • 施術直後は楽になるが、生活へ戻ると不調が気になりやすい
  • 身体の変化を仕事や日常生活へつなげたい
  • 正しい姿勢を意識し続けることに疲れている
  • セルフコンディショニングを自分の生活へ取り入れたい
  • 仕事や家事で同じ場所へ負担が集中しやすい
  • 忙しくなると身体の状態を崩しやすい
  • 自分の身体の変化へ気づき、調整できるようになりたい
  • 年齢を重ねても、仕事や趣味を続けられる身体を目指したい

身体の変化を、その場だけで終わらせない

身体を整えることも、身体機能を高めることも、動作を変えることも、それ自体が最終目的ではありません。

歩く。働く。家事をする。旅行へ行く。家族や友人と出かける。趣味やスポーツを楽しむ。

身体の変化を、その方が実際に送りたい生活へつなげることが大切です。

身体のことだけを考えるためではなく、身体を使って、その先の生活を続けるために。

JIONのコンディショニング

身体を整える → 身体機能を最適化する → 身体機能を動作へつなげる → 日常生活へ定着させる

そして日常生活で得られた結果を、次の評価とコンディショニングへつなげていきます。

関連ページ

身体の変化を、実際の生活へ

現在の身体と動作、生活背景を確認し、セッションで得られた変化を、その方の日常生活や目的へつなげていきます。

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