身体機能最適化

身体機能を最適化する

身体を整えた状態を、その場だけの変化で終わらせず、自分の身体で支え、動き、状況に合わせて調整できる状態へ。JIONでは、呼吸・荷重制御・動作を3つの主軸として、一人ひとりの目的や生活に必要な身体機能を高めていきます。

身体機能を最適化するとは

身体機能を最適化することは、すべての筋肉を強くしたり、身体をできるだけ柔らかくしたり、一つの理想的な姿勢や動作へ近づけたりすることではありません。

必要な場面で身体を支える。体重を受け止める。重心を移す。必要な力を出す。必要がなくなれば力を抜く。そして、次の動作へつなげる。

こうした身体の機能を、その方の現在の状態・目的・生活環境に合わせて、必要なときに使い、状況に応じて調整できる状態を目指すことを、JIONでは身体機能の最適化と考えています。

JIONが考える「最適化」

能力を最大にすることではなく、その人に必要な身体機能を、必要な場面で発揮し、状況に合わせて調整できること。

「身体を整える」から、実際に使える身体機能へ

前の段階で身体を整えることで、筋肉の緊張が変化したり、関節が動きやすくなったり、呼吸や足裏の感覚が変わったりすることがあります。

ただし、その変化が生まれただけで、必要な身体機能を使えるようになったとは限りません。

例えば、股関節が動きやすくなっても、立っているときにその脚へ体重を乗せられなければ、歩行や階段では十分に使えないことがあります。

身体を整えたあとに、その変化を自分で支え、感じ、動作の中で使える状態へつなげるのが、身体機能を最適化する段階です。

JIONが中心に見る3つの身体機能

JIONでは、身体機能を考える主軸を呼吸・荷重制御・動作の3つに整理しています。

この3つは別々に働くものではなく、互いに影響し合っています。

呼吸

呼吸は生命維持のためだけでなく、胸郭の動き、身体の内側の支え、筋肉の緊張、姿勢や動作にも関係します。

呼吸するときにどこが動き、どこへ力が入り、身体をどのように支えているかを確認します。

荷重制御

足裏などから受けた力を安定して受け止め、身体の中で調整し、次の動作へつなげる能力です。

立つ、歩く、階段を使う、片脚で身体を支えるなど、多くの日常動作の中で必要になります。

動作

呼吸や荷重制御を含む複数の身体機能が組み合わさり、立つ、歩く、しゃがむ、持ち上げるなどの実際の行動として現れます。

身体機能が実際の生活で使えているかを確認する重要な指標でもあります。

3つの身体機能は、一方向に並ぶものではありません

呼吸が整ってから荷重制御が働き、そのあと動作が生まれるというような、一方向だけの流れではありません。

例えば、呼吸の変化によって身体の支え方や力みが変わることもあれば、足裏で床を感じやすくなることで立ち方や呼吸が変化することもあります。

歩き方や運動量、痛みに対する不安などが、反対に身体の緊張や呼吸へ影響することもあります。

JIONでは、呼吸・荷重制御・動作が互いに影響し合う一つのシステムとして身体を考えます。

必要に応じて、さらに詳しい身体機能を確認します

呼吸・荷重制御・動作を主軸としながら、その背景にある身体機能も必要に応じて詳しく確認します。

  • 足裏や身体の感覚:床との接触や関節の位置、身体の傾きなどを感じられているか
  • 重心移動:前後・左右など必要な方向へ身体の重心を移せるか
  • 片脚支持:歩行や階段などで、片脚に体重を乗せて身体を支えられるか
  • 関節の動きと安定性:必要な関節が動きながら、必要な場所では身体を支えられるか
  • 筋力・筋出力:その動作に必要な力を必要なタイミングで出せるか
  • 身体の力み:必要以上に身体を固めず、必要がなくなれば力を抜けるか
  • 身体を受け止める力:歩行や階段などで、身体の勢いをゆっくり受け止められるか
  • 動作の調整:状況が変わったときに、身体の使い方を変えられるか

すべての項目を同じように高めるのではなく、その方の身体と目的にとって、今どの機能が重要なのかを考えます。

「内壁」と「外壁」から身体の支え方を見る

身体を安定させるときに、どのように力を使っているかも重要です。

JIONでは、身体の支え方を考えるために、内壁・外壁という言葉を使います。

内壁

身体の内側で安定して支える働きです。

外側の筋肉だけを強く使わなくても、身体を支えたり動いたりするための働きとして考えます。

外壁

身体の外側の筋肉を過剰に使用し、身体を固めて支える働きです。

外側の筋肉を使うこと自体が悪いのではなく、それだけに頼りすぎていないかを確認します。

目指すのは、外側の筋肉を使わない身体ではありません。

必要な場面ではしっかり力を使いながら、必要がなくなれば力を抜き、状況に応じて支え方を変えられることが大切です。

筋力を高めることが必要とは限りません

身体機能を高めるというと、筋力トレーニングを思い浮かべる方もいるかもしれません。

筋力を高めることが必要な場合もありますが、すべての方に筋力トレーニングが必要なわけではありません。

十分な筋力があっても、身体を強く固めている、足裏で床を感じにくい、片脚へ体重を移しにくい、必要なタイミングで力を使いにくいといったことがあります。

そのためJIONでは、筋力だけで判断せず、呼吸・荷重制御・動作や関節の状態などを確認し、その方に何が必要なのかを考えます。

最適化は、一つの正しい姿勢や動作に固定することではありません

身体は、環境や目的に合わせて使い方を変えています。

立っているとき、歩いているとき、重い物を持つとき、スポーツをするときでは、必要な身体の支え方や力の使い方は異なります。

一つの姿勢や動作だけを正解として固定すると、環境が変わったときに対応しにくくなることもあります。

JIONでは、一つの正しい身体の使い方を覚えることよりも、目的や環境に合わせて身体を調整できることを大切にしています。

環境や生活背景も、身体機能を考える前提です

同じ身体でも、使われる環境によって必要な機能は変わります。

デスクワークが中心なのか、長時間立つ仕事なのか、階段を使うことが多いのか、スポーツをするのかによって、必要な身体の使い方は異なります。

また、睡眠、疲労、回復状態、活動量などによっても、その日の身体の状態は変化します。

JIONでは、環境や生活背景を身体機能そのものとは分けて考えながら、身体機能が実際に使われるための前提条件として確認します。

評価して、働きかけ、もう一度確認する

どの身体機能に働きかければよいかを、最初から決めているわけではありません。

まず身体と動作を評価し、現在の状態に関係している可能性のある要素について仮説を立てます。

そのうえで必要な身体機能へ働きかけ、呼吸、立ち方、体重移動、歩行などをもう一度確認します。

変化が確認できればその仮説を次へつなげ、変化が小さければ別の可能性を考えます。

JIONの基本サイクル

評価 → 仮説 → 働きかけ → 結果の確認・再評価 → 日常生活への定着 → 継続的な検証

一つの考え方に身体を当てはめるのではなく、実際に起きた変化を確認しながら次の判断を行います。

身体機能が変わったかは、動作で確認します

呼吸がしやすくなった、足裏を感じやすくなった、片脚で支えやすくなった、力を抜きやすくなった。

こうした変化は大切ですが、それだけで身体機能の最適化が完了したとは考えません。

その変化が、立つ、歩く、しゃがむ、階段を使う、物を持つなど、その方に必要な動作の中で使えるかを確認します。

身体機能を単独で高めることではなく、複数の機能を実際の動作へつなげていくことが、次の段階です。

目指すのは、状況に合わせて身体を使えること

身体機能を最適化することで、すべての痛みや不調がなくなることを保証するものではありません。

JIONでは、次のような身体の状態を目指します。

  • 必要以上に身体を固めずに支えられる
  • 左右・前後へ体重や重心を移しやすい
  • 必要な場所で必要な力を使える
  • 力を使ったあとに、過剰な力を抜きやすい
  • 一つの身体の使い方だけに頼らず、状況に合わせて調整できる
  • 立つ・歩く・階段などの日常動作を行いやすい
  • 仕事、家事、旅行、趣味、スポーツなどへ身体機能をつなげられる

身体機能を最適化する、その先へ

JIONが目指しているのは、身体機能の数値を高めることそのものではありません。

身体を支える。歩く。働く。家事をする。旅行へ行く。趣味やスポーツを楽しむ。

身体機能を整え、高めることは、その先にある生活や活動を続けるための手段です。

JIONの目指すもの

身体機能を最適化し、人生を変える。

身体を整え、身体機能を高めること自体を最終目的とせず、その先にある仕事、生活、趣味、挑戦を続けられる身体を目指します。

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今の身体に必要な機能を確認する

呼吸・荷重制御・動作を中心に現在の身体を評価し、その方の生活や目的に必要な身体機能を考えます。

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