身体機能を動作へつなげる
身体を整え、身体機能に変化が生まれても、それだけで日常の動作が自然に変わるとは限りません。JIONでは、呼吸・荷重制御・動作を確認しながら、変化した身体機能を、立つ・歩く・しゃがむ・階段を使うなど、実際に必要な動作へつなげていきます。
JIONが目指す動作改善
一つの正しい形へ身体を当てはめるのではなく、必要な身体機能を実際の動作の中で使い、目的や環境に応じて身体の使い方を調整できる状態を目指します。
身体機能が変わることと、動作が変わることは同じではありません
呼吸がしやすくなった。関節が動きやすくなった。足裏を感じやすくなった。片脚で身体を支えやすくなった。
こうした身体機能の変化は大切です。
ただし、その変化を実際の動作の中で使えるとは限りません。
例えば、股関節が動きやすくなっても、歩くときにその脚へ体重を受け止められなければ、歩行の中では十分に活かせないことがあります。
そのためJIONでは、身体機能に変化が生まれたあと、もう一度実際に動いて、その変化を使えるかを確認します。
動作は、複数の身体機能が一緒に働く場です
歩くときに使われるのは、脚の筋力だけではありません。
床を感じる。体重を受け止める。片脚で身体を支える。反対側へ体重を移す。必要な関節を動かす。身体の勢いを受け止める。そして次の一歩へ進む。
こうした複数の身体機能が、実際の動作の中では同時に使われています。
JIONでは、一つの筋肉や関節だけで動作を考えるのではなく、身体全体がどのように支えられ、力を受け止め、次の動きへつないでいるかを確認します。
動作でも、呼吸・荷重制御・動作の3つを確認します
動作改善でも、JIONが身体を見る主軸は呼吸・荷重制御・動作です。
呼吸
動いているときに呼吸を止めたり、首や肩などへ必要以上に力を入れたりしていないかを確認します。
呼吸と身体の支えが、動作の中でどのように関係しているかも見ていきます。
荷重制御
床から受けた力を安定して受け止め、身体の中で調整し、次の動作へつなげられているかを確認します。
左右への体重移動、片脚支持、歩行や階段などで特に重要になります。
動作
立つ、歩く、しゃがむ、持ち上げるなど、その方に必要な動作全体を確認します。
身体機能が実際に使えているかを確認すると同時に、動作そのものを繰り返すことで身体の使い方を学ぶ場にもなります。
動作は「結果」であると同時に「評価する場」でもあります
身体機能がどう働いているかは、個別の検査だけでは分からないことがあります。
例えば、関節の動きや筋力を単独で確認したときには問題がなくても、立つ、歩く、階段を使うといった動作になると、身体の一部へ負担が集中することがあります。
反対に、呼吸や足裏の感覚、身体の支え方へ働きかけたあとに歩いてみることで、初めて変化が分かることもあります。
そのためJIONでは、動作を単なる最終結果としてではなく、身体機能を評価し、変化を確認するための重要な場として扱います。
必要に応じて、動作の中をさらに詳しく見ます
呼吸・荷重制御・動作を中心に、その動作に必要な身体機能をさらに詳しく確認します。
- 足裏の感覚:床との接触や体重の変化を感じられているか
- 重心移動:必要な方向へ身体全体を移動できるか
- 片脚支持:一方の脚へ体重を乗せて身体を支えられるか
- 関節の動き:必要な関節が必要なタイミングで動けるか
- 筋力・筋出力:必要な力を必要な場面で出せるか
- 身体の力み:必要以上に身体を固めずに動けるか
- 身体を受け止める力:着地や階段などで身体の勢いをゆっくり受け止められるか
- タイミング:身体の各部分が必要な順序やタイミングで働いているか
- 動き方の選択肢:一つの方法だけに頼らず、状況に合わせて身体を使えるか
筋力があるだけで、動きやすいとは限りません
筋力は、身体を支えたり動かしたりするために大切な要素です。
ただし、十分な筋力があっても、その力を必要な場面で使えなければ、動作の中では負担が集中することがあります。
例えば、力を出すことはできても、身体の勢いを受け止めにくい。片脚へ体重を移しにくい。必要以上に身体を固めてしまう。方向が変わると対応しにくい、といったことがあります。
JIONでは、筋力だけでなく、力を受け止める・調整する・伝える・必要がなくなれば抜くといった身体の使い方も確認します。
一つの正しい動作へ矯正することが目的ではありません
同じ「歩く」という動作でも、ゆっくり歩くとき、急いで歩くとき、坂道、不安定な場所では必要な身体の使い方が変わります。
しゃがむ動作も、床の物を拾うときと、低い椅子へ座るときでは条件が異なります。
身体の構造、年齢、生活、仕事、運動経験などによっても、使いやすい方法は異なります。
そのためJIONでは、一つのフォームだけを正解として覚えるのではなく、目的や環境に合わせて身体の使い方を調整できることを大切にしています。
JIONが考える良い動作
いつも同じ形で動くことではなく、必要な身体機能を使いながら、目的や環境の変化に合わせて動き方を調整できること。
姿勢も、動作の中で確認します
姿勢は動作と切り離して考えるものではありません。
立っているときの身体の位置だけでなく、そこから体重を移せるか、歩き出せるか、しゃがめるか、必要に応じて姿勢を変えられるかを確認します。
例えば、見た目を整えた立ち姿勢を保てても、そこから動くために強く力まなければならない場合には、その方にとって使いやすい状態とは限りません。
JIONでは、姿勢を一つの形へ固定するのではなく、次の動作へ移れる状態かどうかまで含めて確認します。
JIONで確認する主な動作
すべての方へ同じ動作を行うのではなく、その方の不調、生活、目的に合わせて必要な動作を選びます。
立つ・座る
足裏で床を感じ、必要以上に身体を固めず、身体を支えられているかを確認します。
歩く
左右の脚で体重を受け止めながら、重心を移し、次の一歩へつなげられているかを確認します。
しゃがむ・立ち上がる
足首・膝・股関節・体幹などを使いながら、身体を受け止め、再び立ち上がれるかを確認します。
階段
片脚で身体を支え、体重を移しながら、上る・下りる動作を行えるかを確認します。
持つ・持ち上げる
腕や腰だけに頼らず、足元から身体全体を使って力を伝えられているかを確認します。
止まる・方向を変える
身体の勢いを受け止め、必要な方向へ重心や身体の向きを変えられているかを確認します。
動作改善は、小さな変化から始めることがあります
動作全体を一度に変えようとすると、かえって身体へ力が入り、これまでの使い方へ戻ってしまうことがあります。
そのため、必要に応じて呼吸、足裏の感覚、左右への体重移動、片脚支持、小さなしゃがみ動作などから始めます。
例えば歩行に不安がある場合でも、最初から歩き方全体を修正するとは限りません。
片脚へ体重を乗せることが難しければ、まず立った状態で小さく体重を移す。その変化が確認できたら、再び歩いてみるというように進めます。
必要な要素を絞って働きかけ、その変化を全体の動作へ戻して確認することを大切にしています。
評価して、働きかけ、もう一度動いて確認します
動作を見て、見た目だけから修正方法を決めるわけではありません。
まず現在の動作を確認し、どの身体機能が関係している可能性があるか仮説を立てます。
必要な要素へ働きかけたあと、もう一度同じ動作を行い、痛み、動きやすさ、身体の支え方などがどう変化したかを確認します。
変化が確認できれば次の段階へ進み、変化が小さければ仮説や方法を見直します。
JIONの基本サイクル
評価 → 仮説 → 働きかけ → 結果の確認・再評価 → 日常生活への定着 → 継続的な検証
動作改善でも、実際に身体がどう変化したかを確認しながら次の方法を選びます。
施術と動作改善を組み合わせることもあります
身体の緊張が強い、関節が動きにくい、痛みや不安によって身体を強く固めているなど、そのままでは動作を行いにくい場合があります。
その場合には、整体・鍼灸・あん摩マッサージ指圧などによって身体へ働きかけ、動きやすい状態をつくってから動作を確認することがあります。
反対に、施術によって身体が楽になったとしても、実際に動いたときに以前と同じ使い方へ戻る場合には、動作の中で身体機能を使うことが必要になります。
JIONでは、施術か動作改善かを最初から決めるのではなく、評価した身体の状態に応じて使い分け、必要に応じて組み合わせます。
動作を変えることは、意識し続けることではありません
動作改善というと、「正しい姿勢をずっと意識する」「歩き方を常に考える」といったイメージを持つかもしれません。
しかし、日常生活のすべての動作を意識し続けることは現実的ではありません。
最初は足裏や体重移動など一つの要素を意識することがあっても、最終的には必要な身体の使い方を毎回考えなくても行える状態を目指します。
そのため、セッションでできることだけでなく、実際の生活の中で使えるかを次の段階で確認していきます。
このような方へ
- 施術を受けると楽になるが、日常生活に戻ると不調が気になりやすい
- 立ち方や歩き方など、身体の使い方を見直したい
- 左右どちらか一方へ体重が偏りやすい
- 階段や立ち上がり、歩行などに不安がある
- 筋力はあるが、身体をうまく使えていないと感じる
- 運動すると、必要以上に身体へ力が入る
- 仕事や趣味、スポーツに必要な動きを見直したい
- 年齢を重ねても動ける身体を保ちたい
動作の先にある日常生活へ
セッションの中で動作が変わることが、最終目的ではありません。
歩く、階段を使う、仕事をする、家事をする、旅行へ行く、趣味やスポーツを楽しむ。
身体機能と動作の変化を、こうした実際の生活の中で使えることが大切です。
そのため次の段階では、セッションで確認した動作を、その方の生活環境や目的へつなげていきます。
関連ページ
身体機能を、実際に使える動作へ
現在の身体と動作を確認し、呼吸・荷重制御・動作を中心に、その方の生活や目的に必要な身体の使い方を考えます。
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