身体の使い方を見直し、ゴルフの飛距離にも変化がみられた60代女性
ゴルフを長年続けている60代女性。身体の状態と動作を確認しながらコンディショニングを継続する中で、日常生活での身体の調子やゴルフ後の疲れ方に変化がみられ、ご本人からはドライバーの飛距離も以前より20〜30ヤードほど伸びたとの申告がありました。
ゴルフ歴は約20年。レッスンプロによる指導も長期間継続している方です。
JIONではゴルフスイングそのものを指導するのではなく、その動作を行うための身体機能や身体の使い方を確認しながら働きかけています。
身体を確認してみると
立位姿勢や身体の動きを確認すると、重心や骨盤が前方へ移動しやすく、骨盤はやや前傾し、肋骨が前方へ開きやすい状態や巻き肩傾向がみられました。
- 重心・骨盤が前方へ移動しやすい
- 骨盤がやや前傾しやすい
- 肋骨が前方へ開きやすい状態
- 巻き肩傾向
- 胸椎の動きの低下
- 大腿四頭筋や大腿筋膜張筋など大腿部の強い緊張
- 脊柱起立筋など背骨周囲の強い緊張
- 後頭下部や咀嚼筋周囲の緊張
また、足部や足関節の動き、足裏から得られる感覚、重心移動、片脚で身体を支える動作なども確認しました。
JIONで考えたこと
この方の場合、特定の筋肉の硬さや姿勢だけを原因と考えるのではなく、身体全体でどのように支え、荷重を受け止め、次の動作へつなげているかを重視しました。
重心や骨盤が前方へ移動しやすい中で、大腿部や背骨周囲などの筋肉を強く使って身体を支えている可能性がありました。
さらに、足裏からの感覚、片脚支持、重心移動、胸椎の回旋などが十分に連動しにくいことで、日常生活やゴルフでも必要以上に身体を固めながら動いている可能性を考えました。
この症例で重視したポイント
ゴルフスイングだけを見るのではなく、足裏からの感覚、荷重制御、重心移動、片脚支持、胸郭の回旋、身体から力を抜く能力まで含めて、全身の身体機能を確認しました。
行った働きかけ
週1回を基本に、その時々の評価結果に合わせて、整体・鍼灸・あん摩マッサージ指圧と動作改善を組み合わせました。
施術・鍼灸
セッションを重ねる中で身体の状態は変化するため、毎回同じ場所へ施術するのではなく、その時点で強い緊張や動きにくさがみられる部位を確認しました。
足部アーチや足関節周囲、大腿部、内転筋群、股関節周囲、腸腰筋、股関節外旋筋群、背骨周囲、後頭下部、咀嚼筋周囲など、全身の状態に応じて手技や鍼灸で働きかけました。
足裏の感覚と足部機能
ストレッチボールなどを使って足裏からの感覚入力を促し、足関節の動きや足部アーチに関わる機能も確認しました。
荷重制御と動作改善
単一のトレーニングを繰り返すのではなく、その時点で必要な身体機能に合わせてさまざまな動作を行いました。
- 立つ・座る動作
- ヒンジ動作
- 左右への重心移動
- 片脚支持
- 胸椎の回旋
- 足から身体全体へ力をつなげる動作
足裏で床を感じ、身体で荷重を受け止め、重心を移しながら次の動作へつなげられることを重視しました。
感覚と脱力への働きかけ
身体を強く固め続けるだけでなく、必要な場面で力を抜きやすくするための練習も行いました。
頭部を動かさずに視線を動かす練習なども取り入れ、視覚からの入力や身体の反応を確認しながら、その時々の状態に合わせて内容を調整しました。
約1年間継続した経過
週1回を基本に、約1年間コンディショニングを継続しています。
継続する中で、立つ・座る、重心を移す、片脚で支える、身体を回旋させるといった日常生活レベルの身体機能にも変化がみられました。
日常生活・身体の状態
以前より身体の調子が良く、腰の張りも感じにくくなったとのことです。
ゴルフで感じている変化
月15〜20日ほどゴルフを行っていても以前より疲れにくくなり、ご本人からはドライバーの飛距離が以前より20〜30ヤードほど伸びたとの申告がありました。
現在もコンディショニングを継続しており、身体の状態やゴルフでの動きに合わせて、その都度評価と働きかけを行っています。
この症例から考えられること
身体のコンディショニングは、痛みや不調があるときだけに行うものではありません。
足裏で床を感じること、身体で荷重を受け止めること、重心を移動すること、片脚で支えること、胸郭や股関節を動かすこと、必要な場面で力を抜くことなどは、日常生活だけでなくスポーツ動作にも関係します。
JIONではゴルフスイングそのものを指導するのではなく、その動作を行うための身体機能を評価し、変えられる可能性のある身体の状態や動作へ働きかけます。
症例についての注意事項
この症例は一例であり、同じような身体の状態でも変化や経過には個人差があります。
ゴルフの飛距離についてはご本人の申告によるものであり、コンディショニングによって同様の変化が得られることを保証するものではありません。
ゴルフのパフォーマンスには、技術、クラブ、体力、練習内容、体調などさまざまな要因が関係します。
