90/90呼吸

90/90呼吸

90/90呼吸は、仰向けで脚を支えた姿勢で行う呼吸のセルフコンディショニングです。首や肩、腰などへ必要以上に力を入れず、呼吸しやすい状態を確認していきます。

90/90呼吸の目的

深く息を吸うことだけが目的ではありません。身体を必要以上に固めずに呼吸し、胸郭や身体の支え方を感じやすくすることを目的とします。

90/90呼吸とは

仰向けになり、股関節と膝が約90度になるように脚を椅子や台などへ乗せて行います。

脚を支えることで、立っているときとは違う姿勢で身体を休ませながら、呼吸や胸郭の動き、身体の力みを確認しやすくします。

腰を床へ強く押しつけたり、お腹へ力を入れ続けたりすることが目的ではありません。

やり方

❶ 仰向けになる

床やベッドに仰向けになります。首や肩に力が入りすぎない、楽な姿勢をつくります。

❷ 脚を支える

椅子や台などに脚を乗せ、股関節と膝が約90度になる位置を目安にします。

❸ ゆっくり息を吐く

口から細く長く、無理のない範囲で息を吐きます。最後まで強く吐き切ろうとしなくて大丈夫です。

❹ 鼻から静かに吸う

鼻から静かに息を吸います。胸の前側だけでなく、脇腹や背中にも呼吸が広がる感覚を探してみます。

❺ 3〜5呼吸繰り返す

首や肩、腰などへ余分な力が入っていないか確認しながら、3〜5呼吸程度繰り返します。

行うときのポイント

  • 腰を床へ強く押しつけない
  • お腹を固め続けない
  • 首や肩の力をできるだけ抜く
  • 息を無理に大きく吸おうとしない
  • 吐く息を急がない
  • 脇腹や背中にも呼吸が広がるか確認する

すべてを一度に意識する必要はありません。まずは楽に呼吸できる姿勢を探し、少しずつ身体の感覚を確認してみてください。

JION Point

「たくさん吸う」「腰を床につける」ことを目標にしません。力まずに吐き、静かに吸える状態を探すことが大切です。

どのくらい行えばよいですか?

まずは3〜5呼吸程度から始めてください。

長時間行うことよりも、呼吸のしやすさや身体の力みがどう変化するかを確認することを大切にします。

回数や頻度は、その日の体調や目的によって調整してください。

うまくできているか分からないとき

呼吸には個人差があり、一つの「正しい感覚」があるわけではありません。

次のような変化があるかを一つの目安として確認してみてください。

  • 首や肩の力が少し抜ける
  • 息を吐きやすくなる
  • 脇腹や背中にも呼吸を感じやすくなる
  • 身体を床へ預けやすくなる
  • 呼吸後に立ったときの身体の支え方が少し変わる

変化が分からなくても、無理に呼吸を大きくしたり、身体を特定の形へ合わせたりする必要はありません。

90/90呼吸だけで身体を整えるわけではありません

90/90呼吸は、身体を確認するための一つの方法です。

JIONでは、呼吸だけですべての不調や動作が変わるとは考えていません。

呼吸の変化が、立ったときの荷重制御や身体の力み、歩行などの動作へつながっているかを確認することが重要です。

JIONでは、呼吸後の変化も確認します

セッションでは、必要に応じて90/90呼吸を行ったあとに、立位や重心移動、歩行などをもう一度確認します。

呼吸が変化したことで身体の支え方や動作がどう変わったかを確認し、その方にとって必要なセルフコンディショニングかを考えます。

セルフコンディショニングも、ただ繰り返すのではなく、行う前と後の身体を確認することを大切にしています。

中止した方がよい場合

行っている途中に痛みやしびれが強くなる、息苦しさ、めまい、気分不良などが生じた場合は中止してください。

突然の強い息苦しさ、胸の痛み、強い動悸、意識が遠のく感じなどがある場合は、セルフコンディショニングを続けず、必要に応じて医療機関へご相談ください。

持病や治療中の疾患がある場合は、医師から受けている指示を優先してください。

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セルフコンディショニングを、自分の身体に合わせる

同じ呼吸方法でも、必要な内容や身体の反応は一人ひとり異なります。JIONでは現在の身体を評価し、変化を確認しながら必要なセルフコンディショニングをご提案します。

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