左右への体重移動

左右への体重移動

左右への体重移動は、立った状態で足裏全体を感じながら、身体を左右へゆっくり移動させるセルフコンディショニングです。身体を横へ倒すのではなく、支持する足の上に楽に立てるかを確認していきます。

左右への体重移動の目的

大きく左右へ動くことが目的ではありません。足裏全体で床を感じながら、力まずに身体を支え、右・中央・左それぞれの位置で安定して立てるかを確認することを目的とします。

左右への体重移動とは

立った状態で、身体の重さを右・中央・左へゆっくり移動させます。

足幅は一律に決めず、その方の身体の状態や安定性に合わせて調整します。慣れていない場合は、まず小さめの足幅から始めても構いません。

母趾球、小趾球、踵など、足裏全体で床を感じながら、足首、膝、股関節、胸郭、頭が積み木のように無理なく重なる位置を探します。

やり方

❶ 楽に立つ

足幅は無理なく立てる幅にします。広くしすぎず、身体の状態に合わせて小さな幅から始めても構いません。

❷ 足裏全体を感じる

母趾球、小趾球、踵を目安に、足裏全体で床を感じられているか確認します。一部だけを強く押そうとしなくて大丈夫です。

❸ 右で止まる

身体をゆっくり右へ移動し、右足の上で一度止まります。身体を横へ倒すのではなく、右足裏の真上へ身体全体が移動するイメージで行います。

❹ 真ん中で止まる

中央へ戻り、左右の足裏で床を感じながら一度止まります。急いで反対側へ移動せず、中央でも楽に立てるか確認します。

❺ 左で止まる

身体をゆっくり左へ移動し、左足の上で一度止まります。左足裏全体で床を感じながら、身体を無理なく支えられる位置を探します。

❻ 慣れたら左右へつなげる

右・中央・左それぞれで止まれるようになったら、動きを急がず、左右へゆっくり体重移動をつなげます。

行うときのポイント

  • 母趾球、小趾球、踵を含めて足裏全体で床を感じる
  • 身体を横へ倒しすぎない
  • 支持する足の真上へ身体全体が移動するイメージを持つ
  • 足首、膝、股関節、胸郭、頭を無理なく積み重ねる
  • 首、肩、腰などを強く固めない
  • 最初から大きく移動しようとしない
  • 右・中央・左、それぞれで一度止まって確認する

まずは動く範囲を広げることよりも、各位置で力まずに立てることを大切にします。

JION Point

左右に大きく揺れることが目的ではありません。支持する足の真上に身体を楽に積み上げ、足裏全体で床を感じられるかを確認することが大切です。

どのくらい行えばよいですか?

まずは右・中央・左をそれぞれ2〜3回程度、ゆっくり確認するところから始めてください。

慣れてきたら、左右への移動を3〜5往復程度行っても構いません。

回数を増やすことよりも、足裏の感覚や身体の力み、左右で支え方に違いがないかを確認することを大切にします。

うまくできているか分からないとき

左右で同じように動ける必要はありません。まずは、それぞれの側でどのような違いがあるかを確認してみてください。

次のような変化があるかを一つの目安として確認します。

  • 足裏全体で床を感じやすくなる
  • 支持する足の上に身体を乗せやすくなる
  • 首や肩、腰の力みが少なくなる
  • 右・中央・左で止まりやすくなる
  • 左右への移動が滑らかになる
  • 片脚で立つときの支えが少し安定する
  • 歩くときの重心移動が行いやすくなる

変化が分からない場合も、無理に大きく動いたり、足裏を強く押しつけたりする必要はありません。

左右への体重移動だけで歩き方が整うわけではありません

左右への体重移動は、立位での身体の支え方を確認するための一つの方法です。

JIONでは、体重移動だけを繰り返せば歩行や姿勢が変わるとは考えていません。

足裏から得られる感覚や身体の支え方が変化したあとに、片脚支持や歩行などの動作へつながっているかを確認することが重要です。

JIONでは、体重移動後の変化も確認します

セッションでは、必要に応じて左右への体重移動を行ったあとに、片脚支持や歩行、立つ・座る動作などをもう一度確認します。

足裏の感覚や重心の位置、身体の力み、支持する足での支え方がどう変化したかを確認し、その方にとって必要なセルフコンディショニングかを考えます。

セルフコンディショニングも、ただ繰り返すのではなく、行う前と後の身体を確認することを大切にしています。

中止した方がよい場合

行っている途中に足、足首、膝、股関節、腰などの痛みやしびれが強くなる場合は中止してください。

ふらつきが強い、転倒しそうになる、めまいや気分不良が生じる場合も無理に続けないでください。

転倒の不安がある場合は、壁や安定した台の近くなど、安全を確保できる環境で行ってください。

強い痛みや急激な症状の悪化、外傷後の症状などがある場合は、セルフコンディショニングを続ける前に医療機関での評価を優先することがあります。

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セルフコンディショニングを、自分の身体に合わせる

同じ体重移動でも、必要な足幅や移動量、身体の支え方は一人ひとり異なります。JIONでは現在の身体を評価し、変化を確認しながら必要なセルフコンディショニングをご提案します。

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